3月17日(水)は京都に行かねばなりませんので一日休診です。また24日(水)は市の4か月検診ですので午後休診です。24日は午前と夕方は通常通りです。
近畿圏は緊急事態宣言が解除されることとなりました。ただこの状態は決して安心できるところには至っていないので、医療従事者は誰もがこのことについて危機感を抱いています。つまり解除されたらまた患者数や重症者数はどのようなカーブになるかは別として上昇することは間違いないと考えられます。3月4月は歓送迎会、卒業旅行、花見などいろんな行事があるかと思いますが、あまり羽目を外さないようにされることを期待します。
コロナウイルスに対するワクチンがようやく医療従事者のところまで降りてきました。このワクチンはテレビでもいろいろ言われていますが、有効かどうかという点だけからいうとほかのワクチンと比べても大変有効であることは間違いないようです。接種直後の痛みもそれほどではないと思いますが、副反応として発熱やその次の日の腕の重い感じはある程度あるようです。接種するのは次の日が休みの日を選ぶのがよいのかもしれません。うるさく言われているアナフィラキシーですが、どうも我々がアナフィラキシーと言っているものよりは軽度のものが多いように思いますし、ちゃんとした医療従事者がそばにいるのであれば決まった手順で対応することで改善することが殆どですのでそれほど恐れることはないのではないでしょうか。舞鶴では私のような医療従事者のところも今の時点いつどこでどのようにして接種を受けることができるのかは全く分かりません。高齢者への接種は医療従事者への接種が終わらないと始まらないと思われるので、これももちろん何もわかりません。実のところ我々にもコロナの情報はテレビや新聞といったものからが殆どで、皆さんと違うレベルでの確度の高いものはまずありません。またテレビなどで専門家といって出てくる人の一部にはどう考えても専門家のレベルではない人も含まれていて、このことも話をややこしくしている原因の一つだろうと思っています。
そろそろ花粉が飛び始めています。昨年は花粉の飛散が極めて少なかったのですが、今年は昨年よりも飛散量は3~4倍多いことが予測されています。花粉症を持っておられる方が春先を問題なく過ごすためには以前と違って症状が出始めてからでもいいですので、できるだけ対象となる植物(スギ、ヒノキ、はんのき、シラカンバ、イネ科植物、またダニなど重要な抗原については血液検査でわかります)を確定していつからいつまで治療が必要かを確定してその時期にきちんと治療を受けることをお勧めします。毎年この時期通常の生活ができないほど症状がひどい方や受験などでできるだけ症状を抑えておきたいと思われる方には最近新しい方法として2~4週間に一回の注射で症状を改善することができます。高価なので誰にもお勧めすることではありませんが、興味のあるかたはご相談ください。その他この季節はダニなどのアレルゲンの存在のほか気温の変動やpm2.5などの飛来物といった環境などにより、アレルギー症状が出やすい時期です。症状が出ないようにコントロールするのが治療の原則であり、できるだけ問題なく暮らして頂くためのお手伝いをしたいと考えています。
今シーズンはまたいわゆる胃腸風邪も若干ながら見られるようになってきました。もちろん一部はノロウイルスによるもの又はロタウイルスによるものと思われますが、ノロやロタだから必ず重症化するというわけではありませんし、普通の胃腸風邪なら大丈夫というわけでもありません。ノロかロタかということについての検査は、状況の必要性に応じて判断して行います。ただ皆さん乳児へのノロウイルスワクチンは順調に接種していただいていますので、重症の胃腸炎はすでにかなり経てきているように感じています。