どいキッズクリニック|舞鶴市浜の小児科・循環器小児科・アレルギー科

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9月のお知らせ

9月7日(水)は市の4か月検診のため午後は休診です。午前と夕方は通常通りです。また、9月14日(水)は京大病院に行く用事がありますので一日休診です。
テレビを見ていたら熊本の高校の生物部が出ていて、彼らはウニの移動はとげの短い方向に移動するということを世界で初めて発見したのだそうです。「世界中誰も知らないことを自分たちが最初に発見した感動」といっていました。そうです。科学というものはアルキメデスが裸で町中走り回ったことから始まってそういった発見、新たな論理構築の連続でできています。世界はまだまだ不思議に満ちています。若い人たちはぜひこういった喜びを知ってほしいものだと思います。
相変わらず新型コロナは子供でも猛威を振るっています。オミクロンBA5が主流ですが、ケンタウルスというまたまた新しい変異株も現れています。夏休み中であっても、8月は私のところでもPCR・抗原検査合わせるとすでに100人を超えた子供さんを診断しています。もちろん熱の高い人だけを検査するわけですが、検査した人の少なくとも半分以上が陽性です。症状は熱以外に咳・鼻水、のどの痛み、全身倦怠感、最近では意外と下痢・嘔吐がみられるようになっています。また乳児の発熱では、コロナだけでなく、ヒトメタニューモウイルス、RSウイルスの感染が顕著で、一時はコロナに匹敵する数の患者さんがみられていました。何はともあれ、2学期が始まったら子供さんの感染状況はどうなるのか、気がかりなところではあります。
こんな中、日本で新しいコロナに対する薬が開発されたのですが、認可されませんでした。これはおかしな話で、抗ウイルス薬というのはウイルスに対する薬であるわけで、ウイルス量を減少させることが主たる作用機序です。これについては認められています。ただこの薬は下痢止めでもないし咳止めでもないのでそれらの症状に対して効果が乏しいのはある意味で仕方がないことだと考えるのが論理的に正しいと考えます。現在使える薬は厚労省が管理していて私たちは使うことができません。少なくとも我々が自由に検査ができ、治療ができる体制がないと今の状況を根本的に改善することはなかなかむつかしいように思います。
そろそろインフルエンザワクチン接種の時期が近づいてきました。ここ2年はコロナに対する予防を皆さんが心がけていただいたこともあって、インフルエンザはほとんど流行しませんでした。しかしながらその結果今年は皆さんのインフルエンザウイルスに対する免疫が低下していることが想定されており、インフルエンザ大流行のリスクが高いといわれます。まあオオカミ少年の可能性はないわけではありませんがやはり接種されることを特に強く勧めます。
予約開始は9月12日(月)、接種開始は10月3日(月)の予定です。ただ、今年はやはり新型コロナの影響で、接種する方は当クリニックにカルテがある方に限定させていただくこととしました。カルテがあるというのは何でもよいので一度でもむちキッズクリニックに受診したことがある方ということになります。しかし接種する方を限定したとしてもそれでスムースに接種が進むかどうかは今後のコロナの感染状況を考えると、よくわからないところがあります。これについては今後も知恵を絞って方法を考えていく必要があり、状況に応じて流動的に対応を変えていくことになるかもしれません。

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