どいキッズクリニック|舞鶴市浜の小児科・循環器小児科・アレルギー科

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6月のお知らせ

暑い日があると思えば肌寒い日もあったり、台風が来たり、何ともややこしい日々が続いています。コロナの縛りが取れて京都市などはインバウンドの外国人だらけで、この前乗ったタクシーの運転手さんは「ようやく日本語が通じるお客でほっとした。」といっていました。多分コロナも目に見えないところで増えてきているのだと思いますが、統計上その実情は全くつかめない状況であると思います。それ以上にこの数年間鳴りを潜めていたいろんな通常流行するウイルス性の感染症が流行し始めています。まるでパンドラの箱が開いたみたいです。インフルエンザもそこそこありますし、アデノウイルス、手足口病、ヘルパンギーナ、ヒトメタニューモウイルス、RSウイルス、胃腸風のウイルス、その他マイコプラズマや溶連菌もあります。きりがありません。
そんなこともあり、最近ではコロナの抗原検査数はめっきり減ってきました。これだけ人々の活動が活発になり、その行動の制限が取れてしまうと実際上検査することにそれほどの意義がなくなっているのは否めないところです。クラスターが出たところとか高齢者の施設など以外では、今後強毒の変異ウイルスが出ない限りあまりやられなくなっていくのではないでしょうか。
しかしコロナ以外の感染症が急激に増加しているのは間違いのないところで、私のクリニックにも連日たくさんの子供さんが来られます。時にはクリニックの診療できる許容人数をオーバーすることもありその際は心苦しいのですが、診察をお断りする事態も出てきています。私のみならずクリニックのスタッフも献身的に働いてくれていますが、何か間違いが起きてしまってはいけません。どうぞ私たちの厳しい状況をご理解いただきご寛恕くださいますようお願いいたします。
2020年に経済開発協力機構に加盟する38か国で子供の身体的心理的、社会的健康状態の調査が行われました。日本の子供の身体的健康は1位でしたが、心理的健康は38か国のうち37位でした。この評価結果は日本の子供がいかに苛烈な状態に置かれているかを如実に表したものであるといえます。日本では子どものための施策に対する公的な補助が少なく、子供の相対的貧困率が高いことは以前から指摘されている通りです。貧困は子供に対する虐待の一因であり、保護者を孤立に追いやるとともに子供がスマホなどからの不適切・フェイク情報に接する機会も増えることになります。マスクまみれになった子供たちの3年間でしたが彼らを何とか普通の発達の中に引き入れていくことを考えねばなりません。子供のリハビリテーションとは何らかの障害を受けた子供が普通の成人に成長するためのスキルを獲得していくための手助けをすることです。皆さん一緒に考えましょう。

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