どいキッズクリニック|舞鶴市浜の小児科・循環器小児科・アレルギー科

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コロナウイルスその9

私と私のクリニックのメンバーは体調が悪かった一人を除いて全員2回のワクチン接種を打ち終わりました。あと一人も早晩2回目の接種を受ける予定です。皆さんの参考になるように私たちの接種の経験を若干述べておこうと思います。一回目は4月にうけました。まったく何ともなかった人もありましたが大体接種した腕が痛く挙がりにくかったということです。意外と誰も発熱はなかったし、思ったほどではありませんでした。二回目はクリニックで個別接種で行いました。個別で行った理由は2回目は結構副反応が強いといわれており、次の日の診療がスムースにできない可能性があるからにほかなりません。まったく何ともなかった人も一人ありましたがやはり各々総じて一回目よりはいろいろの症状が出ました。一人は接種の2日後まで体がだるく、熱もあって家事が若干困難だったということでした。私の場合を少し詳しく述べてみると、当日の夜は接種した腕のだるさがだんだん強くなって何かに触れるだけでも鈍い痛みがズーンときました。入浴せずに就寝しました。次の朝にはだるい感じが次第に肩からひじの下まで広がってきて、鈍痛も強くなりました。腕を動かすことはまずまずできていましたが、鉛が張り付いているみたいで感覚がありませんでした。それとともに全身の倦怠感がつよくなり、食事や移動は何とか出来ていましたが、本を読んでもあんまり頭に入らなかった状態で、まあ寝ている方が楽でした。それがすっきりしてきたのは接種後ほぼ24時間たったころでしょうか、夜に入ると接種した部分の痛みもだいぶん軽減してその日は風呂にもゆっくり入ることができました。その次の日は通常の診療でしたが問題なくこなすことができました。私のケースはこんなところでしたが、いろいろの意味でワクチン休暇はぜひ考えていただきたいと思います。
なにはともあれ、ワクチン接種が感染を抑え込み人の通常の生活、そして経済を回復するためのキーワードであるのは間違いがありません。基本的にはいままでの生活の制限はワクチン接種~集団免疫の獲得までの時間稼ぎなのだという側面があります。どうしたら打つことができるかという問題はあると思いますが、機会を見つけてぜひワクチンを接種するようにしてください。関西からまん延が進みつつある変異株に対しても有効であることは明らかですし、今のうちつまり緊急事態宣言で一定程度人出が抑えこまれているうちにできるだけ多くの接種をすることが重要です。今まで日本は欧米などよりずっと緩い措置で何とかやってきたのですが、山中先生のファクターXも英国株やインド株に対しては力不足のようです。一回目の接種後次の接種をする直前だと70%程度、2回目の接種後一週間だと95%の有効性があるといわれています。確かに副反応もそれなりにあるのですが、だからといって打たないというのは間違った判断であるといえます。私は知りませんでしたが、いろいろフェイク・ニュースがネットなどで叫ばれているようです。あんなのはみんな嘘っぱちですから耳を貸さないでいてください。オリンピックなんてどうでもよいから、政府はきちんとしたロードマップを提示してワクチン接種の道筋を示すべきと考えます。今の日本のコロナの状況を「さざ波」といった人がいます。アホトチャウカです。しかも彼は政権の中枢の一角を形成している人間です。個人の見解などといっている場合ではありません。すでに一万人以上の死者が出ており、人の生活様式も変えてしまいました。しかも明らかなのはコロナ感染がある程度落ち着かなければ経済回復も望めないということです。
コロナのような誰もが未経験のことについてはその時々の論理的に正しいと考えられることを発言すること、そしてそれを修正する必要が出てきた場合にはどういった理由で修正しなければいけないかを明らかにしていくこと、そしてそれを繰り返していくことで正しい方向性を獲得していくことが重要です。私のコロナについてのコラムもこれで九回目になりますが、今読み返してみると間違いであったことは当然いくつかあります。しかし新しい情報や科学的な研究が進む中でそれらを順次訂正してきたつもりです。とにかくワクチン接種はゲームチェンジャーでありそれが本格的に軌道に乗れば感染は終息に向かうと考えられます。
次にオリンピックについてですが、このような状況のもと、私たちにまともな情報がない中で話だけがどんどん進んでいくのは強い違和感を覚えます。IOCは先日緊急事態宣言下でもオリンピックを開催するとほざいたようですが、少なくともオリンピックを開催することで日本国民の医療状況が悪化することは許されるべきではありません。またそれについて、どのようにしたら成功に導けるのかといったシミュレーションなどは全く示されていません。オリンピックの医療のため医師や看護師を募集するくらいならその人的資源―たとえば産業医―を足らないワクチン接種事業に振り向けるべきだと考えますし、オリンピック選手用にベッドを提供するように求めるなどは国民を馬鹿にした話だとおもいます。IOCがオリンピックの選手にワクチンを優先的に接種するように言ったそうですが、そんなことはすべきでなくそっくりそのままアフリカやパレスチナなどその他のワクチンが行き渡らない世界中の地域に回すべきです。その意味で大量のワクチンをオリンピックに回すのは極めて非人道的な措置であると私は考えます。結局オリンピックはすでに平和の祭典といったものではなくなってしまっているのがこの間明らかになってしまいました。つまり政治的かつ金銭的な(経済的とは言いたくありません、経済というのはもっとまっとうなものであるはずです)ものとなっているため立場によって考え方はいろいろですが、少なくともコロナを克服した輝かしい大会などというのは夢のまた夢でしかありませんよねえ。それではウィズコロナならば何ができるのかという問いに対する答えが、確固とした誰もが納得できるような科学に基づいたデータが必要であると私は考えますが、オリンピックを推進する人たちはそういったことがとても苦手のように見えてしまいます。「俺の目を見ろ~何にも~言う~な」みたいです。このままではいわゆるなし崩し的に―つまりだれも責任を取らないままでー開催になりそうです。医療資源がそちらに消費され、感染の状況がひどくなって経済も疲弊するのでなければよいのですが。

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