どいキッズクリニック|舞鶴市浜の小児科・循環器小児科・アレルギー科

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4月のお知らせ

先月のお知らせの直後から世界はロシアのウクライナへの侵攻ということによって大きく様相を変えてしまいました。これはいったいいつの時代のことだろうかと思われるような悲惨な戦争の現実が連日それもライブで報道されています。生物・化学兵器や果ては核兵器の使用までささやかれており、第3次世界大戦の可能性などいったい誰が今年予想できたでしょうか。この状況を目の当たりにしていろいろ考えさせられることはあります。コロナのこともあり、今は歴史の大きな転換点に来ているのだと改めて思います。また日本国内でも東北で大きな地震がありこれもまた電力のひっ迫などの激震に見舞われています。
かといって私たちには毎日の生活があります。これらのことに目を背けることなく、しかも新型コロナがまだまだ勢いが衰えないでいる状態にも対応しつつ日々の生活を守っていかねばなりません。三月から四月は入学・卒業、就職・引っ越しなど人の移動も多く、個人の心の揺らぎもまたいろいろの局面で多様なものがあります。身体も心も健康第一です。私たちがお手伝いできることもきっとありますので遠慮なくお申し出ください。

3月21日でいわゆる蔓延防止の期間が終了したこともあって、むちキッズクリニックでも制限を若干緩めることとしました。PCR検査をする方に対しては今までと同様のフルスペックでの対応としますが、熱があってもそれほどではない方などは隔離室で一定程度の注意の下に診察させていただくことにしました。熱がない方や皮膚症状がメインの方などはいつもの診察室で診察いたします。もちろん状況次第で再び厳重な感染予防の体制を取らざるを得ないこともあり得ないわけではありません。今後も感染者数・医療のひっ迫状況を注視していかねばなりません。

4月は市の4か月検診はありません。ここのところ舞鶴の出生数の減少が激しいということも検診の回数が減っている原因の一つでもあるようです。
ワクチンについてはようやく日本脳炎もおたふくかぜも遅滞なく供給されるようになり、勧奨の(無料でできる)ワクチンもまた任意の(有料の)ワクチンもスケジュール通りの接種が可能です。
それから子宮頚がんワクチンが4月から勧奨のワクチンに追加されました。私のところでも希望される方には接種させていただきます。これについてはいろいろの意見がありますが、世界中で受け入れられているワクチンであり、その有効性については確立しています。日本では子宮頸がんの発生が明らかに増加してきていることもあり、このままでは先進国の中でも突出したがん大国というそしりを受けかねないことが予想されます。もちろんこれは女性を守るという意味でのジェンダーの問題でもあります。接種の対象は小学6年生から高校一年の女子で6~12か月以内に計3回の接種が必要です。
また今は花粉症真っ盛りの季節です。今年はなんだか特に山の杉の木が赤くなっているように思います。赤く見えるのは花粉が多いことを示します。重症化すれば、寝られない、気が散って勉強できない、仕事がはかどらないなど生活の質に大きく影響します。気を付けるという点では、布団や衣類を外に干さないことや、外出するときはゴーグルや帽子、またできるだけ化学繊維の衣類を着ないなども一応有効であるとされます。以前と違って今は飲み薬でもあんまり眠くならない薬もありますし、目薬も結構効果のあるものがあります。飲み薬で十分でなければ鼻への噴霧も使いますし、どうしてもだめなら最近はアレルギーについては新しい治療法が次々と開発されていて花粉症に対しては期間を区切って注射で対応することもあります。いずれにせよ基本的には一回は採血して何時から何時までがリスクの高い期間かということを事前に知っておいてその期間はきっちり対応するということがよいでしょう。
最後にコロナについてです。まだ道は遠いですが、コロナに打ち勝つには、何はともあれワクチンの接種率を上げること、検査が当たり前にできること、それから有効な薬が私のようなところでも普通に使えること、これらが必要です。差し当たってまずはワクチンの接種率を上げることを考えましょう。私たちはインフルエンザとは共存して生きていますが、今後はコロナとも共存することを模索しながら生きていくことになります。その努力とともに普通に対面で話ができるマスクのない社会が戻ってきます。人間は他人のことを慮りながら他人と一緒でなければ暮らしていくことができません。子供の発達の観点からもマスクなしでの生活はとても重要です。

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